風船様変性を伴うin vitro NASH病態モデル

背景

◆ 非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis: NASH)の有病率は、年々増
  加傾向にあり、本邦においても25%・2000万人が予備群とされており、薬の開発は急務。 
◆ ヒトNASH病態を十分に反映させた動物モデルが存在せず、類似動物モデル作成に1年近く  
  の時間を要する。  
◆ 臨床病態に酷似した風船様変性をともなうIn vitro 薬剤モデルが存在しない。

シーズ概要

◆ ヒト線維芽細胞とヒト肝細胞を共培養し、温度応答性培養(UPCELL)を用いてシート状に回収
  して高糖脂質環境で培養を行うと、風船様変性を伴うNASH病態肝細胞が誘導される。

優位性

◆ ヒトNASH病態で確認される風船様変性を有する。
◆ 1週間内、極めて短い時間で病態モデルの作成可能。
◆ 少ない細胞で作成できるためスクリーニング可能。

応用・展開

◆ 創薬モデル

資料

掲載日: 2021/10/08