風船様変性を伴うin vitro NASH病態モデル
2021-0921-09
- 研究者名
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研究者情報 坂口 勝久 非常勤講師
- 所属
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理工学術院 大学院先進理工学研究科
- キーワード
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背景
◆ 非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis: NASH)の有病率は、年々増
加傾向にあり、本邦においても25%・2000万人が予備群とされており、薬の開発は急務。
◆ ヒトNASH病態を十分に反映させた動物モデルが存在せず、類似動物モデル作成に1年近く
の時間を要する。
◆ 臨床病態に酷似した風船様変性をともなうIn vitro 薬剤モデルが存在しない。
シーズ概要
◆ ヒト線維芽細胞とヒト肝細胞を共培養し、温度応答性培養(UPCELL)を用いてシート状に回収
して高糖脂質環境で培養を行うと、風船様変性を伴うNASH病態肝細胞が誘導される。
優位性
◆ ヒトNASH病態で確認される風船様変性を有する。
◆ 1週間内、極めて短い時間で病態モデルの作成可能。
◆ 少ない細胞で作成できるためスクリーニング可能。
応用・展開
◆ 創薬モデル
他のシーズ
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脳動脈瘤の再現モデル装置
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人工臓器作製のための人工血管ユニット
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廃棄食品からのアップサイクル培養肉の生産
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細胞シート技術を用いた新規不妊治療
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生体外で創る血管病モデルと薬剤スクリーニングへの応用
掲載日:
2021/10/08