低抵抗と優れた機械強度を実現するハードゴールドめっき技術
背景
硬質金めっきはUSB端子などの電子接点材料に用いられ,アナログ・デジタル製品間の情報伝達や電力供給の役割を担っている.接点材料には今以上の電気的特性と化学・機械的性質の向上が求められている.
シーズ概要
硬質AuNiめっき膜に炭素を導入することで、めっき薄膜の構造を非晶質化し、抵抗率を下げることなく、大幅に耐摩耗性を高めたAuNiCめっき膜作製に係る技術.
応用・展開
現行硬質金めっき代替と次世マイクロ接点材料.
優位性
金めっき成膜コストの90%以上には原材料の「金」が占め,本めっき膜の良好な機械的性質による薄膜化はコスト省減に有効である.また高い電気伝導性の維持は,マイクロ接点など微小接点材料に対しての適用が可能である.結晶性やアモルファスの金めっき膜形成の他,炭素含有量を増やすことで図に示すようなグラフェン状炭素の形成,さらには金塩を抜くことでニッケルカーバイト形成がめっき法で可能である.
提供目的
受託研究、共同研究、技術相談
関連論文
- 1.T. Inoue, et al., J. Electrochem. Soc., 158, D403 (2011).
- 2.N. Yamachika, et al., Electrochim. Acta, 53, 4520 (2008).
- 3.T. Osaka, et al., Electrochemistry, 75, 349 (2007).
- 4.T. Osaka, et al., Electrochim. Acta, 53, 271 (2007). など.
関連特許
- 特願 2006-24476 「金―ニッケル系アモルファス合金めっき皮膜、電気めっき液及び電気めっき方法」
- 特願 2005-286759 「金-コバルト系アモルファス合金めっき皮膜、電気めっき液及び電気めっき方法」
- 特願 2005-368186 「アモルファス金-ニッケル系合金めっき皮膜形成用電気めっき液及び電気めっき方法」
- 特願 2009-33632 「微細結晶―アモルファス混在金合金およびめっき皮膜、そのためのめっき液およびめっき皮膜形成方法」
他のシーズ
- ラミネート型リチウムイオン二次電池の作製技術開発
- インピーダンス測定によるリチウムイオン電池(LIB)セルの劣化把握
- リチウム二次電池用長寿命シリコン負極合成
- ナノ粒子配列基板の製造
- オールウエットULSI作製プロセス
- 電界効果トランジスタセンサ
- 生体表皮における化学バランスのモニタ
- 食の安全を守るバイオセンシング技術の開発
- 皮膚に優しいケミカル健康モニタ
- がん医療への応用に向けた磁性ナノ粒子の開発
- 矩形波インピーダンス解析による電池診断
- 見えない物質から心のストレスを見る
- リチウム二次電池用活物質、リチウム二次電池用負極、およびリチウム二次電池
- 電気めっき液、リチウム二次電池用活物質の製造方法、及びリチウム二次電池
- リチウム二次電池活物質
- 皮膚表面pHの測定法
- 組電池、電池モジュールおよび電池モジュールの評価方法
- 見えない物質から心のストレスを見る
掲載日:
2012/07/12