食の安全を守るバイオセンシング技術の開発

背景

◆ 食に対する安全性の確保は昨今の流通のグローバル化の下で重要である。
◆ 例えば、食品アレルギー患者数は先進国を中心に増加の一途を辿っている。
◆ 食品中の混入物(食物アレルゲン等)検査技術の簡素化が求められている。

シーズ概要

◆ 半導体バイオセンサを用いて、食品中の微量含有物質の簡易検出を行う。
◆ 微量でもアナフィラキシーショックを引き起こす食物アレルゲンの有無を判定する技術を開発した。

優位性

◆ 迅速・簡便・高感度・低コストの方法
◆ 低消費電力の小型バイオセンサチップ
◆ スマートフォンによる検査結果の読み出し

応用・展開

◆ 食品工場や小学校、家庭における簡易食品検査
◆ センサの小型集積化による多項目同時検出
◆ アレルゲン以外のタンパク質検出への利用

資料

  • (a)半導体バイオセンサの写真と概念図。同センサはターゲット物質の電荷を検知するセンサである。レセプターを変更することで、多種多様なターゲットを検出できる。
  • (b)食物アレルゲンのような低分子タンパク質の高感度検出法として、界面活性剤でタンパク質を処理する手法を開発した(日本製粉株式会社と共同で特許出願済)。
  • (c)無線通信を利用することで、半導体バイオセンサによるアレルゲン検出データのスマートフォンによる読み出しが可能となる。

共同研究者

逢坂 哲彌 特任研究教授 (当時)

掲載日: 2016/10/24