コラーゲンを基盤とした創薬

2011-0930-01

背景

コラーゲンは骨や皮膚など我々のからだの総質量の3割を占めるタンパク質であり、細胞と細胞の間のマトリックスとして、組織維持や細胞分化など生体内において多様な機能を有している。その構造や性質についての知見をもとに、コラーゲンを模倣する3重らせんペプチドを化学的にデザイン・合成し、細胞の実験ツールや創薬の候補となるコラーゲン様ペプチドを作る取りくみが精力的に行われている。

シーズ概要

・ コラーゲン様3重らせん構造を持つ超分子マテリアル
・ コラーゲン様3重らせんペプチドのライブラリー(約800種)
・ コラーゲン―生体高分子結合阻害化合物のスクリーニング手法:(384wellプレートのハイスループットスクリーニング系を確立)

応用・展開

・ DDS、薬効制御:コラーゲン様3重らせんは、ほとんどのタンパク質分解酵素に対する耐性を持つ。また、コラーゲン結合部位による標的機能を有する場合もある。これらの性質を利用し、薬物の作用、持続時間、ターゲッティングを修飾する担体としての応用が考えられる。
・ 創薬リード化合物:コラーゲン結合タンパク質は血液凝固や肝硬変の治療薬としての応用が考えられる。
・ 細胞培養にかかる実験ツール:特定配列のコラーゲン様ペプチドを細胞培養基材として導入することで、特定の条件に依存した細胞培養を可能にする。

優位性

学内外との連携により質量分析や動物実験などもフォローできる研究開発体制を持つ。
「線維化疾患(肝硬変、強皮症など)の創薬ターゲットHSP47」「生体安定性の高い新規コラーゲン様物質」「インテグリンα2β1のみに依存する繊維芽細胞の培養基材」などの成果を見いだしている。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

資料

関連論文

  • 小出 隆規 コラーゲン様三重らせんペプチドを利用した生化学研究 (総説) 生化学82, 474-483 (2010)
  • C. M. Yamazaki, et. al A collagen-mimetic triple helical supramolecule that evokes integrin-dependent cell responses. Biomaterials 31, 1925-1934 (2010)
掲載日: 2011/09/30