非侵襲生体磁気計測によるマウスモデルの刺激(ニオイ)脳応答の可視化

背景

人間の脳内神経活動は脳波計やMRI等によって巨視的に見ることはできるが、情報伝達過程までを含めた微視的な情報を得ることは難しい。

シーズ概要

高感度磁気センサーであるSQUID(超電導量子干渉素子)では神経活動に伴う微小な磁界を測定でき(脳磁図)、頭蓋骨の影響も受けないため神経活動の活発な場所を逐次正確に追うことができる。
例えば、ニオイ刺激受容因子欠損マウスモデル(ノックアウトマウス)と正常なマウスのニオイ刺激に対する脳磁図を比較することで、ニオイという化学刺激に対する脳神経活動を正確に可視化することができる。

応用・展開

応用として、ニオイの種類の違いなど、細かい条件変化による脳神経活動の違い(快・不快の変化やその元となる記憶蓄積・読み出しプロセス)を解明することができると考えている。

優位性

本シーズは、小動物用のSQUID計測システム・計測プロトコル構築のノウハウを持っているため、希望により様々な生物・刺激等への応用が可能である。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談
掲載日: 2011/05/17