非侵襲生体磁気計測を利用したマウスモデルとの比較によるヒトの脳疾患診断への応用

背景

脳疾患は、頭蓋骨があることにより、直接診察することが難しく、正確な病状を把握しづらい。

シーズ概要

高感度磁気センサーであるSQUID(超電導量子干渉素子)は、頭蓋骨に阻害されることなく、神経伝達(脳活動)により生じる微弱な磁場(脳磁図)を計測できる。
例えば、MRIで確認された脳腫瘍の周辺状態をSQUIDで計測することによって、より正確に病巣位置や病態を把握することができる。術前の執刀医向けの情報としてのみならず、術後の副作用についてのインフォームドコンセントにも活用可能である。

応用・展開

てんかん起因の異常波の自動検知システムなど、現在医師が手動で行っている作業の負担を減らすための計測システムの開発も行っている。例として挙げた以外の脳疾患に対する診断システムの構築にも対応可能である。

優位性

用途に合わせた計測システムの開発が可能。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談
掲載日: 2011/05/17