半球面電極を備えた高分解能ディスプレイ型光電子分析器による構造と電子状態の同時観測方法
- 研究者名
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研究者情報 水野 潤 客員上級研究員 (当時)
- 所属
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- 専門分野
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電子デバイス・電子機器,ナノバイオサイエンス,知能機械学・機械システム,電子・電気材料工学
- キーワード
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背景
◆ 従来の光電子分光法では微量元素の立体原子配列を観測することは困難で、金属や半導体や超電導材料などの微量元素の原子配列を観察できる手法が求められていた。
シーズ概要
◆ 2013年、先端科学技術大学院大学の松下教授が電子軌道シミュレーションを用いて新しいタイプの電子アナライザーの原理(RFA:阻止電場型分析器)とそれに使う特殊な半球面電極を発明。早稲田大学の水野教授が長年蓄積してきたマイクロ加工技術のノウハウを活用して、株式会社IMUZAKと半球面電極(3次元Microメッシュ電極)を完成させた。
◆ 半球面電極(3次元Microメッシュ電極)とRFA(阻止電場型分析器)を組み合わせることにより、PEH(光電子ホログラフィー)による立体原子配列観測に加え、ARPES(角度分解光電子分光)による電子構造観測とが可能なディスプレイ型光電子分析器を実現。
◆ 2021年4月にSPring-8ビームラインBL25SUの実験装置として導入。今後の材料開発の加速化を期待。
共同研究者
室 隆桂之 , 松下 智裕 , 澤村 ⼀実
他のシーズ
掲載日:
2022/02/03