無機材料を利用した水・土壌の浄化材料の開発

2012-1029-03
研究者名
所属
専門分野
触媒・資源化学プロセス,化工物性・移動操作・単位操作,反応工学・プロセスシステム,無機工業材料,ナノ構造科学
キーワード

背景

ホウ素およびフッ素の除去には、硫酸バンドやカルシウム塩などを用いた凝集沈殿法が一般的に使われている。ただし、濃度が高いと、1999年の水質汚濁防止法改正で定められたホウ素10ppm(海域以外)、フッ素8ppm(同)という一律排水基準をクリアすることは困難である。またイオン交換樹脂やキレート剤を使う処理法なども実用化されているが、いずれも高価なため、ホウ素、フッ素排出事業者の多くを占める中小企業が導入することは困難である。こうした背景から、対応困難な業種に対しては基準の適用が先送りされてきており、低コストで高効率の処理法の開発が求められていた。

シーズ概要

有害金属全種類に対応した、経済性の高い汚染土壌の不溶化技術、水処理技術を有する

応用・展開

工場廃水処理、地下水処理、汚染土壌処理、各種燃焼灰などからの有害元素溶出防止

優位性

天然の無機物を使用しているため、経済的に圧倒的に有利

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

備考

■受賞歴:化学工学会奨励賞、石油学会奨励賞、触媒学会奨励賞、日本エネルギー学会進歩賞などの受賞歴を有する。


■所属学会:化学工業会、日本エネルギー学会、石油学会、ゼオライト学会、エネルギー資源学会、触媒学会、American Chemical Society(アメリカ化学会)、日本化学会、Materials Research Society、American Institute of Chemical Engineers(アメリカ化学工学会)、日本膜学会

資料

  • Pb汚染土壌の処理結果(含有量10g/kg)
掲載日: 2012/10/29