リチウムシリケートによるCO2分離回収技術

2011-0909-03
研究者名
所属
専門分野
熱工学,エネルギー学,触媒・資源化学プロセス
キーワード

背景

脱化石燃料社会の実現のため風力・太陽光といった再生可能エネルギーへのシフトは重要である。しかし、短期間での大量導入や安定供給への懸念などの課題があることから、当面は火力発電における高効率化とともに、CO2の大気放散を抑制するCCS(=CO2 Capture and Storage)の適用も考慮せねばならない。

シーズ概要

東芝で開発された「リチウムシリケート(Li4SiO4)」は、600℃でCO2を吸収し、800℃以上でCO2を放出する繰り返し使用可能な固体吸収材である。水蒸気の存在下で吸収速度が向上し、純CO2の分離回収が200℃程度の温度スイング操作で可能、自重の30%もの吸収容量があるなど優れた特徴を持つ。

応用・展開

反応温度が、熱機関の排気温度や高温作動型燃料電池の作動温度と近いことから、分散電源の一時的な貯留媒体としての利用が適している。この他、燃焼前分離として、炭化水素の改質や石炭ガス化反応による水素精製と組み合わせて、吸収時の発熱利用を統合した電力・物質併産システムへの応用が可能である。

優位性

アミンなどをベースとした化学吸収液に比べ、吸収後でも常温・大気中で安定なセラミックスであり、長期間の貯蔵が容易である。ゼオライトなどの固体物理吸収材に比べ、CO2吸収容量が大きく、水蒸気の存在下でも吸収が阻害されない。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

資料

関連論文

  • Enhanced Hydrogen Production Process from Coal
  • Integrated with CO2 Separation Using Dual Chemical Looping
  • 10th International Conference on Greenhouse Gas Control Technologies, 2010.09, Takao Nakagaki
掲載日: 2011/09/09