再構成クロマチンを基質とした相同組換え反応解析系

背景

・相同組換えは体細胞においてDNA二重鎖切断損傷の修復、減数分裂期の細胞においては相同染色体の正確な分配に重要である。
・相同組換えの中心的酵素であるRAD51およびDMC1は相同的対合反応を触媒する。
・RAD51は体細胞および減数分裂期の細胞で発現するのに対し、DMC1は減数分裂期特異的に機能する。

シーズ概要

・RAD51およびDMC1依存的な相同組換え反応を評価するin vitro解析系
・クロマチン基質を試験管内で再構成
・クロマチンを基質としたin vitro相同組換え解析系の確立

優位性

・生体内において相同組換えが行われる場であるクロマチンを模倣した解析系
・クロマチン上での相同組換え反応の素過程を詳細に解析することが可能

応用・展開

・相同組換えを利用した遺伝子治療の技術基盤
・相同組換えの破綻による不妊症治療への応用

資料

  • クロマチン上における相同組換え反応
  • 高次クロマチン上でのRAD51依存的な相同組換え解析系
  • クロマチン上におけるDMC1依存的な組換え反応

共同研究者

町田 晋一 次席研究員 (理工学術院 先進理工学部) (当時) , 小林 航 助教 (当時)

掲載日: 2015/10/23