光学顕微鏡を用いた局所温度測定

シーズ概要

・ポリマーナノ粒子型の蛍光ナノ温度計
・ナノ粒子の直径は約100nm、位置決め精度は数nm、温度分解能は約0.3℃
・カメラの速度に依存した高い時間分解能(数10 ms~数10μs程度)

背景

・生体各部位の細かな温度分布とその時間変化
・赤外線カメラでマクロな確認はできるが、ミクロな温度場の広がりや時間変動は不明
・単一細胞レベル(大きさ、感度、速度)で測定できる温度計と計測法の必要性 

優位性

・水中で非接触に高速・高空間解像度の温度場イメージング
・蛍光顕微鏡を用いる他の観察・計測手法と高い親和性
・pH、イオン強度など外部環境に応答せず、温度だけを測る

応用・展開

・温度変化を利用するDDS
・温熱療法
・微小流路デバイス

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

資料

  • ナノ温度計の模式図
  • ナノ温度計の蛍光強度と温度、pH、イオン強度の関係
  • 細胞内で、中空の環状タンパク質線維(微小管)の上を、タンパク質(分子モーター)に引きずられて動くナノ温度計
掲載日: 2014/01/31