慢性骨髄増殖性疾患の診断方法 ~JAK2遺伝子変異の定量解析方法~
背景
慢性骨髄増殖疾患(cMPD)は、造血幹細胞レベルでの異常が認められる疾患で、真性赤血球増加症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症が含まれる。近年この疾患において、Janus kinase 2 (JAK2)と呼ばれる遺伝子変異が高頻度に発見されている。
シーズ概要
JAK2遺伝子変異の定量的な解析手法を有している。蛍光プローブを用いており、正確・迅速なcMPD診断が可能である。
応用・展開
・ cMPDの診断ツールであり、真性赤血球増加症・本態性血小板血症・原発性骨髄線維症を正確に診断できる。・ 病気の進行・治療効果のモニタリングツールとして活用できる。
優位性
高感度な定性・定量測定:Allele Burden定量下限値~5%、臨床検体で擬陽性が生じにくい。ホモ型・ヘテロ型を区別可能:cMDPを正確に診断できる。低コスト・簡便な操作:1回の反応、蛍光測定だけで診断可能である。ハイスループット:96~384サンプルを同時測定、2~3時間でアッセイ結果の取得が可能である。被験試料:血液・骨髄液など。
提供目的
受託研究、共同研究、技術相談
掲載日:
2011/09/15