アニメーション制作ワークフローの科学的分析と長期的人材育成

背景

アニメ制作は極めて労働集約的かつ個人の技量に依存し、プロデューサー、演出、監督、作画監督、原画など各工程担当者個々によるノウハウ蓄積に依るところが大きい。また、経済性・効率性といった制約条件のもと、ワークフローの特定部位に業務が集中する状況が慢性的に起き、人材育成を阻害していた。

シーズ概要

企業毎のアニメ制作工程におけるワークフローをエスノグラフィー分析により詳細に分析した結果を基に、個々の作業プロセスをシミュレーションにより再現することが可能。このモデルを基に、効率性と長期的なアニメ・コンテンツ制作人材育成の観点から業務分担のアドバイスが可能。

応用・展開

今後グローバル化がさらに進み、高付加価値市場への発展が求められるアニメビジネスにおいて、コスト面以外の能力開発が問われる。従って、コストと上流工程人材の育成をいかにして両立させるかがアニメビジネスを成功に導くカギとなる。分析結果を基に、人材育成のロードマップを作成し、質高いアニメを提供できる人材育成に貢献可能。また、海外展開にあたっては、マーチャンダイジング強化の視点から、素材から販売までを意識した企業連携パッケージング戦略を提案する。

優位性

科学的手法に基づく調査・分析手法により、ワークフローのオフショアリング・共同制作等においても、適切な連携相手を調査することが可能である。また、キャラクタービジネスやアジア消費トレンド等にも造詣が深いため、異業種企業連携を含めた具体的な提案が可能。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談
掲載日: 2011/09/07