ボディ・イメージ研究に基づくコーチング技術、それらをいかしたスポーツ推進活動
- 研究者名
- 所属
- 専門分野
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スポーツ科学,環境生理学(含体力医学・栄養生理学),神経生理学・神経科学一般
- キーワード
背景
スポーツ運動スキルの向上は、筋力増強など末梢の運動器だけで決まるわけではない。高次脳における指令から筋肉を動かすまでの、一連の運動制御のプロセスが修正されていくことで、新しい動作の獲得につながる。科学的分析により動作獲得手法を分析することは、個々人に適した形でのコーチングのあり方に示唆を与え、傷害の管理やコンディショニングの指導、競技の上達に貢献できる。
シーズ概要
実際の動きを伴わずに動作を想起する「ボディ・イメージ」中の脳活動や、自分の理想とする運動と実際の動きのギャップを計測・分析している。具体的には宙返りやけ上がり動作、皮膚感覚を伴う運動、道具を用いた動作などについて、非侵襲脳画像やバイオメカニクス測定を行っている。
応用・展開
運動能力に応じたトレーニング・コーチング手法の提案。子供や高齢者を対象とした生涯スポーツ振興、フィットネスクラブや地域の取り組みとの連携。
優位性
単純な繰り返し練習ではない、効果的かつスポーツをより楽しむためのトレーニング手法を提供しうる。
提供目的
受託研究、共同研究、技術相談
備考
GCOEプログラム「アクティヴ・ライフを創出するスポーツ科学」(http://www.sport-sciences-gcoe-waseda.jp/)リーダー
関連論文
- 1. Mizuguchi N, Sakamoto M, Muraoka T, Moriyama N, Nakagawa K, Nakata H, Kanosue K (2012) Influence of somatosensory input on corticospinal excitability during motor imagery. Neurosci Lett 514, 127-130.
- 2. Mizuguchi N, Sakamoto M, Muraoka T, Nakagawa K, Kanazawa S, Nakata H, Moriyama N, Kanosue K (2011) The modulation of corticospinal excitability during motor imagery of actions with objects. PLoS One 6, e26006.
- 3. Sakamoto M, Muraoka T, Mizuguchi N, Kanosue K. (2009) Combining observation and imagery of an action enhances human corticospinal excitability. Neurosci Res. Vol. 65, 1, September 2009, p23–27
- 4. Mizuguchi N, Sakamoto M, Muraoka T, Kanosue K.Influence of touching an object on corticospinal excitability during motor imagery. Exp Brain Res. July 2009), Vol. 196, 4, p529-535
他のシーズ
掲載日:
2013/01/30