ヒートポンプを中核とした革新的省エネルギー技術

背景

世界規模で、CO2排出量削減を含む省エネへの取り組みは、地球市民としての最大の課題のひとつである。CO2排出量を、日本は2020年までに1990年比25%削減という目標は非常に厳しい。 国では、「クールアース50」計画で、省エネに貢献するものを支援しているが、エネルギー供給事業者、メーカー、ユーザー一体となった取り組みによるエネルギー利用技術のイノベーションが必要とされている。

シーズ概要

当該技術の特徴は、熱は暖かいものから冷たいものに移動、気体は圧力が高いところから低いところに一気に吹き出すと急激に冷却されるという二つの原理。当該技術は、運転条件により大きな省エネ余地が期待される。また,スマート化の中でヒートポンプを中心として最適なエネルギーシステムの運用をすることが重要となる。

応用・展開

冷暖房設備(家庭用、業務用、産業用、自動車)への応用。冷蔵庫、自動販売機、給湯や洗濯機の衣類乾燥、溶雪。 電気自動車の普及により、走行距離を伸ばすためにも、車用ヒートポンプ技術の需要は高まると予想。ヒートアイランド現象にも、当該技術を応用して対応できる。また、産業分野では、電気、燃焼、蒸気、温水、冷水、乾燥空気などと、多様な形で供給・貯蔵・輸送・利用されており、エネルギーをうまく組み合わせた利用形態のイノベーションが必要であろう。

優位性

ヒートポンプは、非常に省エネかつ環境に配慮した技術であり、日本の技術は世界トップレベル。国の「クールアース・エネルギー革新技術計画」において、我が国が重点的に取り組むべき21の技術に取り上げられている重要な技術である。当該技術は、運転条件により大きな省エネ余地が期待される技術であり、メーカーも国も、性能向上や普及促進に注力している。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

備考

資料

  • 家のモデル図
掲載日: 2012/08/07