高信頼ソフトウェアシステムの高効率な開発技術

2011-0928-01

背景

各種製品に対するICT技術を用いた高度化が進む中で、ソフトウェアに起因するトラブルが多発している。ソフトウェアは構築の自由度と相反し、高機能、多種、大規模になるほど非効率であり低品質なものが生み出される結果となってしまい、さらなるトラブルの原因となっている。

シーズ概要

トラブルを未然に防ぐためにはソフトウェアの信頼性の向上が必要不可欠である。ソフトウェアの開発は基本設計から実装まで複数の段階を経ることなり、徐々に信頼性が失われて行く。これに対して段階ごとの処理過程によって、過去の開発事例を参考にパターン化・抽象化を行い形式検証を行うことで、段階ごとの信頼性の向上を図る。

応用・展開

大規模なソフトウェアを開発する際には、1つのソフトウェアに対して多様なプログラミング言語を用いて開発することがあり、言語ごとに信頼性の検証を行うことは困難である。これに対して、言語によらず機能ごとの検証を行うことで、検証機能を再利用し、多様なプログラミング言語に対応した開発環境を提供する。

優位性

現在のソフトウェア開発では、開発中における仕様の追加や変更が行われることがほとんどであり、本シーズを用いた新しいフレームワークによる開発を行うことで、必要部分のみを適切に判断し、品質を維持したまま修正を加え、高効率なソフトウェア開発を可能とする。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談

資料

関連論文

  • Kazunori Sakamoto, Fuyuki Ishikawa, Hironori Washizaki, and Yoshiaki Fukazawa,
掲載日: 2011/09/28