水蒸気圧縮ヒートポンプを利用した省エネルギー・環境技術
2011-0920-04
背景
汚泥や生ごみ等の水分を多く含む廃棄物やバイオマスは、難処理物であり社会からの排出量も多いため、その減量化と再資源化を実現する革新的な技術が求められている。
シーズ概要
蒸発プロセスから生ずる水蒸気を圧縮し、凝縮潜熱を引き続く蒸発に回収利用する画期的な省エネルギー蒸発脱水技術（VCC）を研究開発しており、理論設計は完成してプロトタイプ実験を経ている。さらに、実用化の要となる小型水蒸気コンプレッサーの高効率化も研究している。
応用・展開
濃縮や乾燥など、蒸発脱水を伴う広いプロセスに応用が可能になる。例えば、食品廃棄物、家畜糞尿、下水汚泥等の減量化と再資源化、微細藻類を含めたウエットバイオマスの利活用など。また高温水から蒸気を発生させる排熱回収技術など、多方面への新しい省エネ化技術展開を可能にする。
優位性
独創的な水蒸気冷媒オープンサイクルヒートポンプ技術に加えて、小型水蒸気コンプレッサーは未開発の領域であるため、実用化すれば新たな市場開発につながる。
提供目的
受託研究、共同研究
掲載日:
2011/09/20
