大規模分子シミュレーション
- 研究者名
- 所属
- 専門分野
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電子・電気材料工学,数理物理・物性基礎,ナノ構造科学
- キーワード
背景
計算化学において、原子数個~数1000程度のシミュレーションは予測及び実験値との整合共に可能であるが、同じ手法による原子数十万個オーダーの複雑系シミュレーションは、計算機の性能の観点から、困難であった。
シーズ概要
「ダイナミックボンド型大規模分子動力学法」により、化学反応も含めた大規模分子シミュレーションを行うことができる。
応用・展開
燃料電池の固体電解質中におけるプロトン輸送、SiC/SiO2界面のシミュレーションなどが可能であるため、グリーンテクノロジーのための効率的な材料探索に使用できる。また、本手法により大規模な結晶の構造モデルを構築することができるため、これをより小規模高精密なシミュレーションの前提条件として利用することができる。
優位性
材料を選ばないため、アミノ酸等の有機材料、シリコンを始めとする半導体・金属、酸化膜界面等の無機材料(単結晶・多結晶を問わず)のシミュレーションが可能。これまで経験則的に利用してきた材料性能の物理的メカニズムを解明できるため、新規材料探索だけでなく既存材料の性能を伸ばす目的にも利用できる。
提供目的
受託研究、共同研究、技術相談
掲載日:
2011/09/16