ステントの耐久性試験装置と評価方法

背景

ヒトの体内において、血管や気道、食道などを管内部から広げて固定する医療機器であるステントは、血液適合性や耐久性が重要である。しかし現状では、メーカー各社各様の性能試験を実施しており、統一された基準はない。また、複雑な体内環境を模した試験環境を作ることは極めて困難である。

シーズ概要

ステントを挿入する部位に極めて近いストレス環境を実現できる試験装置を開発した。ねじりと伸長変形の複合負荷を加えられ、且つ、血管モデルの力学的特性も考慮できるシステムを構築したことにより、設計の異なる様々なステントの複合的変形追従性を統一基準で計測できる。

応用・展開

より多くの試験データを蓄積することで、より適切な試験環境を構築することができる。また、新たな負荷基準を追加検討することも可能である。

優位性

これまで、人工臓器の開発、無細胞組織の開発に取り組んできた経験から、特に心臓まわりのストレス環境に関する知見を有する。

提供目的

受託研究、共同研究、技術相談
掲載日: 2011/09/09