重金属不溶化剤

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研究者名
山崎 淳司 教授
所属
理工学術院 創造理工学部 環境資源工学科
キーワード
特許名称
重金属の不溶化剤及び重金属の不溶化方法
特許番号
第5697334号
出願人
学校法人早稲田大学/株式会社 AZMEC
出願国・地域
日本、インド、インドネシア

シーズ概要

天然鉱物由来の新しい重金属溶出抑制剤、還元機能を有する為、6価クロム、砒素、セレンなどの溶出抑制にも利用できる。

効果

・従来技術では処理が難しかった水銀、セレン、硼素などの処理、複合汚染、高濃度汚染の処理などが容易にできます。
・高濃度のヒ素及び鉛、カドミウム、水銀等の重金属類、ホウ素等を含有する汚染土を処理することが可能です。
・石炭灰、紙スラッジ焼却灰、アルカリ焼却灰の不溶化処理、リサイクル利用に活用することができます。
・無機成分で構成されており、耐光性、耐候性への高い安定性をもっています。 

応用・展開

・汚染土壌などの経済的な不溶化処理                            
・高濃度の砒素、重金属汚染、複合汚染の処理

優位性

・豊富に分布する黄鉄鉱、白鉄鉱等の天然鉱物を利用した経済的不溶化剤
・汚染土壌に添加・撹拌するだけの工程
・鉛、カドミニウム、水銀、6価クロムを含む汚染土壌、灰などを不溶化

提供目的

技術相談、知財ライセンス

備考

汚染土壌の処理例
(1)複合汚染土
・含有量 [mg/kg] :Pb: 200~500 (>150)
・無処理溶出 [mg/L] : Pb:1.8、As:0.23 
・添加2wt%処理 [mg/L] : Pb<0.01、As<0.01 
(処理後3日) 管理処分

(2)水銀汚染土
・含有量 [mg/kg] : Hg: 100~200  (>15)
・無処理溶出 [mg/L] : Hg : 0.43    
・添加3wt%処理 [mg/L] : Hg < 0.0005 (処理後7日) 管理処分

(3)ヒ素汚染土 
・含有量 [mg/kg] :As: 110
・無処理溶出 [mg/L] : As:1.21
・添加2wt%処理 [mg/L] : As<0.01 (処理後3日)

(4)フッ素汚染土壌 
・含有量 [mg/kg] : F : 210
・無処理溶出 [mg/L] : F:9.8
・添加3wt%処理 [mg/L] : F : 0.2 (処理後3日)

共同発明者

正田 武則 (㈱AZMEC)

掲載日: 2014/06/10