表題番号:2026C-009 日付:2026/10/12
研究課題持続可能な食品システムの促進に向けた政策評価とステークホルダー行動の実証研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 政治経済学部 講師 王 宇鵬
研究成果概要

本研究は、持続可能な食品システムの実現に向け、農業・環境政策が生産活動と関係主体の意思決定に及ぼす影響を実証的に検討するものである。本年度は報告時点までに、政策評価に必要な資料・データの整備と、分析課題の明確化を中心に研究を進めた。
中国の農業・環境政策に関する先行研究と政策資料を整理し、政策目的、支援対象、実施時期等の相違を検討した。あわせて、県域農業統計と環境観測資料の収集・整理を進め、化学肥料投入、農業生産、土地利用等の指標について、定義、単位、地域コードおよび欠測状況を点検した。また、農業活動と周辺環境の関係を分析するため、地理情報との対応づけを検討した。
資料の整理・点検を通じ、政策対象地域と比較地域の設定、複数政策の併存、地域間の相互影響を考慮する必要性を明確にし、今後の分析で検証すべき課題を整理した。関係主体の行動についても、先行研究・政策資料に基づき、政策の実施条件や、行動の検証に利用できる指標を検討した。
これらの作業により、農業生産と環境の両面から政策を評価するための研究基盤を拡充し、研究計画を具体化した。この研究基盤を踏まえ、2027年度科学研究費助成事業に応募した。今後は、データの補完と実証分析を進め、持続可能な食品システムに資する政策設計への示唆を得ることを目指す。