表題番号:2025R-058 日付:2026/03/29
研究課題地域連携学的考察による大学の地域連携スタディツアーのプログラム開発に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) グローバル・エデュケーション・センター 准教授 加藤 基樹
研究成果概要
本研究は、地域連携学の視点から大学における地域連携スタディツアーのプログラム開発に向けた基礎的検討として、理論的整理と実践的知見の収集・分析を目的として実施した。
まず、期間中を通して、文献調査・研究を実施し、地域連携学および関連分野における教育プログラム設計、地域協働、実践知の生成に関する先行研究を整理し、本研究の理論的枠組みを構築した。
また、実証的検討としては、岩手県紫波町におけるPFI事業(オガール紫波)に関するヒアリングを行い、宮城県気仙沼市と岩手県田野畑村では、行政、NPOなど地域関係者へのヒアリングを実施し、官民連携や地域主体の取り組みが学習プログラムに与える示唆を収集した。あわせて、研究対象として地域連携スタディツアーを全国6カ所で実施し、各地域の特性に応じたプログラム設計とその運用プロセスを比較分析した。さらに、地域連携ワークショップにおいて中間発表および最終報告会の講評を担当し、学生の学習成果や課題認識の変化を踏まえた教育的効果の把握を行った。
これらの成果の一部は、大学地域連携学会において「大学における地域連携スタディツアーの実態と課題 ―早稲田大学を事例として―」と題して報告し、学術的観点からの位置づけと今後の課題を明確化した。
以上の調査・実践を通じて、地域特性に応じて柔軟に設計可能なスタディツアーの構成要素、ならびに教育的・社会的効果を高めるための要件について基礎的知見を得た。本研究で蓄積したデータと分析結果は、今後の科研費申請における研究計画の具体化と実現可能性の向上に資するものである。