表題番号:2025R-057
日付:2026/04/03
研究課題日本の大学におけるリテラシー教育プログラム開発に向けた理論的基盤の確立
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | グローバル・エデュケーション・センター | 准教授 | 太田 裕子 |
- 研究成果概要
- 本研究の目的は、日本の大学において、時代の変化に対応するリテラシー教育プログラムを構想することである。そのための基礎的研究として、本特定課題では、国内外のリテラシー教育理論、国内外の先行実践事例を調査したまず、リテラシー教育の理論およびリテラシー教育実践に関する文献を調査した。大学教育、ライティング教育における生成AIをテーマとした文献、高校・大学におけるクリティカル・リテラシー教育実践に関する文献、複数言語でのリテラシー実践に関する文献を中心に調査した。また、クリティカル・リテラシー、複数言語リテラシーに関する教育実践を行う教師、およびそのような教育を受けた経験を持つ大学生のヒアリングを行った。2026年3月には、メルボルンにおけるHuntingdale Primary Schoolを視察し、クリティカル・リテラシーと複数言語リテラシーを統合する教育実践を観察した。また、大学におけるリテラシー教育プログラム構想の一環として、早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター科目「学術的文章の作成」(フルオンディマンド授業)の改訂を行い、生成AIが浸透した時代に適したアカデミック・ライティング教育実践の具体化を試行した。改訂において、次の点を課題に取り入れた。①文章作成の過程で行う作業を明示し、評価対象とする。②読み手の視点に立って自分の文章を読み、点検し、修正することを促す。これらを通して、学生が、自分で思考し、自分で文章を作成し、修正できるようになることを目指した。改訂した本科目は、2026年4月から開講する。今後は本科目の成果と課題を分析し、さらなる改訂を行う予定である。今後の課題は、本科目を事例とした実践研究と理論・事例研究を継続し、日本の大学において、時代の変化に対応するリテラシー教育プログラムの構想を提言することである。