表題番号:2025R-043
日付:2026/03/28
研究課題多様な社会的「場」における共在についての検討
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 人間科学学術院 人間科学部 | 教授 | 大須 理英子 |
| (連携研究者) | 教育・総合科学学術院 | 教授 | 黒田祥子 |
| (連携研究者) | 人間科学学術院 | 教授 | 森田裕介 |
| (連携研究者) | スポーツ科学学術院 | 教授 | 佐藤晋太郎 |
- 研究成果概要
- 共在とは「他者に対して働きかけや相互作用が可能である状態」として社会科学において提案された概念である。そしてコロナ禍を直接的な契機として、共在の在り方が大きく変わりつつある。新規獲得を目指す科研費においては、実験室での統制された実験ではなく、できる限り自然な社会的場面において、共在のリアルな現状をミクロに定量的に描き出すことを目指す。その準備として、本研究では、小集団レベルで立ち現れる共在感覚・共在効果を同定するための行動指標・生理指標の計測・評価手法の開発に向けた検討を実施した。企業をフィールドとする黒田祥子教授、教育現場をフィールドとする森田裕介教授、スポーツ観戦やスポーツ参加をフィールドとする佐藤晋太郎准教授の3名を研究協力者とし、それぞれのフィールドでの制約条件や自然な状態での計測が可能な計測項目・計測方法について議論・検討した。具体的には、教育現場・スポーツ観戦においては、脳波を計測することを検討し、一緒に観戦するといった共在状況での脳波の同期的変化についての評価をするための議論を行なった。職場においては、個人特性との関連に注目し、質問紙や行動実験による性格特性の同定やストレス指標であるコルチゾールの計測、副交感神経系を反映する心拍変動の計測についての議論を行なった。また、予備的な実験としては、他者が同席するときに、課題の成績がどのように変化するのか、その時の生理指標がどのように変化するのかを検討し、他者がいる、すなわち共在の効果は、性格特性に依存することが示唆される結果を得た。