表題番号:2025R-036 日付:2026/03/12
研究課題薬剤耐性および放射線耐性の獲得過程解析およびその克服戦略
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 大学院情報生産システム研究科 教授 高橋 淳子
研究成果概要
がん治療において、腫瘍が本来有する性質や治療過程で誘導される薬剤耐性および放射線耐性は、治療効果の低下をもたらし、再発や転移の主要な要因となることが知られている。本研究では、代表的な抗がん剤に対する耐性獲得の過程に着目し、細胞レベルおよび分子レベルの変化を統合的に解析することで、耐性成立に関与する生物学的基盤の理解を目指した。特に、治療負荷に応答して生じる細胞状態の変化や遺伝子発現動態の再編成に着目し、耐性表現型の成立に至る過程を段階的に評価した。その結果、耐性獲得過程において共通して観察される特徴的な細胞応答が示唆され、これらの過程を標的とした新たな治療戦略の可能性が見いだされた。本研究は、薬剤および放射線耐性がんの克服に向けた基盤的知見を提供するものであり、将来的な治療法開発への応用が期待される。