表題番号:2025Q-045
日付:2026/02/03
研究課題スプリント走の局面に応じたトレーニング方法の構築
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 | 准教授 | 平山 邦明 |
- 研究成果概要
本研究では、スプリント初期加速局面における地面反力発揮特性と、ジャンプ課題から評価される垂直方向の力–速度(F–v)プロファイルとの関係を明らかにし、スプリント加速能力を評価・制御するための基礎的知見を得ることを目的とした。初期加速能力は多くの球技・フィールドスポーツにおいて競技成績を左右する重要な要素であるが、その力学的背景を簡便に評価する手法は限定的であった。
本研究の結果、スプリント初期において大きな地面反力を発揮できる選手ほど、垂直F–vプロファイルにおける最大理論力および最大パワーが高いことが示された。特に、力発揮能力を反映する指標がスプリント初期加速と強く関連しており、ジャンプ動作から得られる垂直方向の力学的特性が、実際のスプリント動作における力発揮能力を部分的に反映することが明らかとなった。
これらの知見は、フォースプレートやジャンプテストといった比較的簡便な評価手法を用いて、スプリント加速に必要な力発揮特性を把握できる可能性を示すものである。本研究は、競技現場におけるアスリートの能力評価、トレーニング効果のモニタリング、ならびに初期加速能力向上を目的としたトレーニング設計に対して、実践的かつ応用可能な科学的根拠を提供する。