表題番号:2025Q-039 日付:2026/04/02
研究課題精神性立毛反応の生起に関わる神経基盤の解明
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 文学部 准教授 片平 建史
研究成果概要

未解明な点の多い生理現象である「鳥肌」の生起機序を解明する取り組みの一環として,「立毛の基盤となる脳内処理はどのようなものか」という問いのもと脳機能研究を実施した。

研究では何らの先行要因も必要とせずに,意志のみによって立毛を生起できる能力である随意的立毛生成(Voluntary generated piloerection: VGP)を活用し, 鳥肌生起時の脳活動および脳構造を計測するfMRI計測実験を行った。VGPは実験的環境での立毛の安定的な観察に貢献し, VGPの実行と関連する脳活動を検討することで,1)立毛反応の生成,2)立毛反応の随意的な喚起にそれぞれ関わる神経活動の同定が期待される。

今年度の研究では自己申告でVGPを報告した個人に対して多段階のスクリーニングを行い,この能力を客観的に確認した上で3名の実験参加者を確保した。大学共同利用機関法人自然科学研究機構生理学研究所の実験施設が備える3T fMRI(シーメンス, MAGNETOM Verio)を使用し,これら3名の実験参加者が鳥肌を生成している間の脳画像データの取得に成功した。