表題番号:2025Q-036
日付:2026/04/03
研究課題還元的C-N結合開裂反応を駆使したペプチド改変触媒系の構築
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 高等研究所 | 准教授 | 太田 英介 |
| (連携研究者) | 理工学術院 | 教授 | 山口潤一郎 |
- 研究成果概要
- 本研究では、脂肪族アミドの一電子還元を起点とするC–N結合開裂反応を駆使し、ペプチドの新規改変手法の開発を目指した。ペプチドの主鎖の変換は数少ないながらも存在するが、酸化的手法に依存することが多く、その変換には足掛かりとなる官能基が必要であった。本研究では、有機光触媒を用いた強力な還元条件下において、α-アミノアミドのCα–N結合が選択的に開裂することを見出した。この反応は環歪みに依存せず、ピロリジンやピペリジンなどの環状アミンに加え、鎖状アミノ酸誘導体やペプチドにも適用可能であった。特に、ジペプチドでは、特定のアミノ酸残基のみが選択的に切断されることから、部位選択的なペプチド編集法としての有用性が示された。ラジカルクロック実験および重水素化実験により、本反応におけるラジカル中間体の関与やラジカル–極性交差機構で進行することが示唆された。本成果は、従来困難であったペプチド骨格の選択的切断を可能とする新たな方法論を提供するとともに、創薬やケミカルバイオロジーへの応用が期待される。本研究の成果は、現在論文化の段階にあり、近日中に投稿予定である。