表題番号:2025Q-024
日付:2026/02/12
研究課題α-ヒドロキシ酸を利用した微生物による有用ペプチド生産系の開発
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 理工学術院 先進理工学部 | 講師 | 大竹 和正 |
- 研究成果概要
- 申請者は、生物のもつタンパク質合成システムである翻訳系を利用して非天然型アミノ酸をタンパク質中へと部位特異的に導入する研究を以前より推進している。様々な非天然型アミノ酸の導入が可能となっているが、その中にはフォトクロスリンカーと呼ばれる光反応性アミノ酸や、アミノ酸のα-アミノ基が水酸基へと置き換わった誘導体であるα-ヒドロキシ酸も含まれている。α-ヒドロキシ酸がタンパク質中へと導入されるとその部位の主鎖の結合がペプチド結合からエステル結合に置き換わり、アルカリ処理により特異的に切断可能となる。昨年度までに東京医科歯科大学横山准教授(当時)らとの共同研究により、フォトクロスリンカーとα-ヒドロキシ酸の性質を利用してタンパク質-タンパク質間の相互作用部位決定法の開発を行い報告した。大腸菌内でペプチド, α-ヒドロキシ酸、キャリアタンパク質の融合体を封入体として発現し、可溶化剤存在下で非酵素的に切断することにより有機化学的プロセスを用いることなく簡便にペプチドを生産できるようになると見込まれる。さらに、現状ではα-ヒドロキシ酸を細胞外から添加しているが、細胞内で生産することが可能になればより低コストでスケールアップ可能な生産系として期待される。