表題番号:2025Q-017 日付:2026/05/06
研究課題従業員満足を考慮した人・機械共創サービス生産システムデザイン
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 野中 朋美
(連携研究者) 創造理工学研究科 経営デザイン専攻 修士2年 清原 琉介
(連携研究者) 創造理工学研究科 経営デザイン専攻 修士2年 山田 和輝
研究成果概要

本研究は,従業員満足を考慮した人・機械共創サービス生産システムの設計に向けて,生成AI活用,創造性,組織におけるつながり,ウェルビーイングの構造を実証的に明らかにすることを目的とした.バックオフィス支援業務を対象に,質問票調査,業務ログデータ,インタビュー調査を用いて,従業員の心理的要因と業務特性が創造的行動やウェルビーイングに与える影響を分析した.

第一に,生成AI活用に着目し,知識創出型業務への従事がエンパワメントを介して創造的アイデンティティに結びつく構造,および創造的自己効力感が日常的な創造的行動を促進する構造を検証した.その結果,生成AI活用頻度が高い従業員ほど,知識創出型業務とエンパワメントの結びつきが強く,創造的自己効力感から創造的行動への関係も強まることが示された.

第二に,共通の価値観への共感に着目し,組織におけるつながりとウェルビーイングの構造を分析した.その結果,共通の価値観への共感は,対人的・組織的なつながりを高め,組織や業務への誇りを通じてウェルビーイングに結びつくことが示唆された.以上より,人・機械共創型のサービス生産システムを設計する上では,単なる業務効率化ではなく,従業員の創造的自己信念,エンパワメント,価値観への共感,組織的つながりを高める業務設計が重要であることを示した.