表題番号:2025Q-003 日付:2026/02/03
研究課題スウェーデンの障害者就労支援制度と企業内職務設計から導出する障害者の労働生産性向上に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 大学院政治学研究科 教授 福島 淑彦
研究成果概要
 本研究は、スウェーデンの障害者就労支援制度と企業内の職務設計の相互作用に着目し、障害者の労働生産性がどのように制度的・組織的に支えられているのかを明らかにすることを目的とした。特に、保護雇用会社Samhallを中心とした制度的枠組みと職場での業務設計の実態との関係を分析した。
 スウェーデンでの現地調査により、関係機関へのヒアリングおよび職場観察を実施した結果、賃金補助や就労支援は単なるコスト補填ではなく、企業に職務再設計や技能形成への投資を促す仕組みとして機能していることが明らかになった。
 また、制度によって「一時的な配慮」と「生産的な職務設計」が区別され、障害者が通常の労働市場へ移行するための足場が形成されている点が確認された。本研究は、日本の障害者雇用政策に対し、制度と企業行動を統合的に捉える必要性を示すものである。