表題番号:2025E-033 日付:2026/02/19
研究課題体操競技の鉄棒における手放し技の目標像と欠点の明確化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) スポーツ科学学術院 スポーツ科学部 助教 浅野 佑樹
研究成果概要

 体操競技のように複雑な動作を身に付けるためには,動作の欠点を的確に把握し,適切な目標像を提示することが求められる.本研究では,体操競技における鉄棒の手放し技「伸身背面とび越し懸垂(伸身トカチェフ)」を事例的に取り上げ,主成分分析および回帰分析を用いて仮想の動作パターンを生成し,後方車輪の動作が伸身トカチェフの運動の結果(最高到達点・終末時前後距離)にどのように影響するかを検討した.本研究で生成された仮想動作では,後方車輪の「ぬき」で足の位置が高く,離手のタイミングが遅くなると終末時前後距離が遠ざかる傾向が示された.本手法は,任意の運動の結果に対応した動作パターンを再構成可能であり,選手がめざすべき目標像や改善点を視覚的に提示する有効な手段になると考えられる.本研究成果を,国内学会(第39回日本体操競技・器械運動学会大会)にて口頭発表し,国際雑誌(SCIENCE OF GYMNASTICS JOURNAL)に投稿した.

 今後は,汎用可能なプログラムの構築を進め,指導現場における即時分析,即時フィードバックの実現に向けて研究を継続する.