表題番号:2025E-030 日付:2026/02/02
研究課題高度成長期の演劇運動の変化と担い手の主体形成に関する実証研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 先端社会科学研究所 助教 長島 祐基
研究成果概要

 本研究費は研究上必要な機器と書籍の購入費に充てた。当初予定では他に出張費用を本研究費から充当する予定だったが、研究出張は2025年度より採択された科研費の若手研究(25K16153)で進める演劇運動の地域、業種間比較の調査の一つとして実施することにした。図書資料として、高度経済成長期の演劇運動の雑誌や演劇、文化研究、メディア研究に関する図書を購入した。現在執筆中の1960年代初頭の劇団未来の上演活動に関する論文の記述を補強する図書や、既発表の論文の射程を高度経済成長期にまで拡大する上で、必要な図書を中心的に購入した。

 また、研究上必要な機材として、資料調査を行う際のカメラ、USBSDカード、コピーした資料を綴じておくパンチレスファイル、資料の文字起こしで用いるOCRソフトなどを購入した。カメラとSDカードは、科研費の若手研究を用いて実施した鳥取、関西、北海道への研究出張(演劇運動や労働組合資料の調査)の際の資料撮影用に用いた。OCRソフトは、本研究費で購入した膨大な雑誌資料の文字起こしに用いるものである。これまでは資料をスキャンの上、デジタル化した資料を見ながら申請者一人で必要箇所を文字起こししていたが、資料が多いこともあり、限界を感じていた。今後はOCRソフトで文字起こしを行えることから、テキストデータの整備と分析が今までよりも速い速度で実行できると考えている。

 今年度中は昨年度中までの研究費で実施した調査の報告や論文執筆が研究発表のメインだったため、本研究費を用いた学会報告や論文執筆はない。20263月に『社会システム研究』に掲載する論文も含めて、高度経済成長期の演劇運動を研究する上での下準備となる論文が出そろいつつある。次年度以降、前述した劇団未来の活動に関する論文も含め、本研究費で購入した資料の分析等を通じて、本研究課題の成果を積極的に発表して行きたい。