表題番号:2025E-006
日付:2026/03/31
研究課題変項の理論としての分岐タイプ理論
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 文学学術院 文学部 | 准教授 | 伊藤 遼 |
- 研究成果概要
本研究課題では、A. N. Whitehead と B. Russell が大著 Principia Mathematica において提示した形式体系「分岐タイプ理論」が一つの「変項の理論」であること、すなわち、すなわち、それが、変項の意味を説明する理論であるということを示すという大きな目標に対して、単年度で実行可能な範囲で取り組みを進めた。より具体的には、(1) 同書の背景にあった「論理主義」の試み、すなわち、微分積分学の諸定理を論理的諸公理のみを備えた形式言語において導出するという試みがいかなる意義を持つと Russell が考えていたのか、同じ目標を共有していた G. Frege の考えと比較して改めて検討すること、また、(2) 同書の哲学的議論の部分を「書き直す」ことを当初の目標としていた L. Wittgenstein が「変項」をどのように理解していたのかを改めて検討すること、この二つの課題に取り組んだ。これらの取り組みの成果は、それぞれ (1) 関西哲学会第78回大会(於香川大学)と (2) The 13th Annual Meeting of Society for the Study of the History of Analytical Philosophy(於 Yena)において公表されている。