| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | グローバル・エデュケーション・センター | 准教授 | 崔 チョンア |
- 研究成果概要
本研究は、「文化提案型および学生主導型学習」に基づく朝鮮語教育の実践とその効果の検証を目的として実施したものである。本研究の背景には、Lev Vygotsky の社会文化理論があり、学習は他者との相互作用を通じて構築されるという観点に立脚している。従来の文法主導型の授業とは異なり、学習者が文化的テーマを起点として思考・議論を行い、その過程で言語形式を習得し、最終的に自らの言語産出へとつなげる授業モデルを設計・実践した。
本研究では、3つの大学における初級の専攻者および中級・中上級の教養科目の学習者を対象に、教育的効果を測定するためのアンケート調査を実施した。具体的には、日韓の文化比較をテーマとした三段階活動(個人思考・ペアディスカッション・デジタルツールを用いた検証)を導入し、学習者の理解の変容過程および批判的思考の育成について分析を行った。その結果、学習者は他者との対話や情報の検証を通じて自身の認識を修正・深化させる傾向が見られ、また学習内容への主体的関与がより一層高まることが確認された。
現在、データ分析はすでに完了している。さらに、調査結果の分析に基づき、学生が生成した内容を再編集した冊子を作成し、その内容を範囲とする期末テストを実施することで、本教授法の有効性を補強している。加えて、こうした一連の過程を踏まえて完成した教授法については、Backward Designの観点を用い、学習目標・評価・活動の整合性という観点から客観的な検討を行っている。また、その成果の一部については朝鮮語教育学会への発表を申請済みであり、2026年6月には学会発表を予定している。さらに研究成果を精査した上で、2026年9月に論文として投稿する計画である。
本研究は、言語教育における学習者主体の知識構築および文化理解の深化を促す新たな授業モデルを提示するものであり、今後の外国語教育の実践に対して有益な示唆を与えることが期待される。