表題番号:2025C-778 日付:2026/04/02
研究課題AIと国際関係
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 国際学術院 大学院アジア太平洋研究科 教授 植木 千可子
研究成果概要

新興技術は国際関係にどのような影響を与えるか?なかでも人口知能(AI)及びAIと密接に関連する新興技術(以下AI技術)は戦争の予防に貢献するのか、あるいは、戦争の蓋然性を増すのか?AI技術は、情報の可視化によって戦争を防ぐ可能性がある一方、攻撃側から隠れることが困難になり戦略的不安定を生む危険性がある。自律型致死兵器(LAWSLethal Autonomous Weapons Systems)などAI技術の開発をめぐって世界は岐路に立っている。しかし、国際関係や戦争に対する危険性と戦争回避の可能性について系統立てて考察した研究は少ない。本研究は、新興技術が国際関係に与える影響に関する研究の第一段階として、歴史的事例、国際関係理論に基づいて概念整理を行なった。その結果、技術革新がパワーの増大に飛躍的な変化を及ぼすと認識される場合、国際関係に与える影響は大きい。とくに覇権国の挑戦国に対する認識に影響を与えていることが観察された。現在においては、デュアルユース(dual use 軍民両用)の技術に対して経済的安全保障の観点からも競争を生んでいる。