表題番号:2025C-702
日付:2026/04/04
研究課題長期記憶を担う大脳皮質神経回路構築機構の解明
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 教育・総合科学学術院 教育学部 | 教授 | 花嶋 かりな |
- 研究成果概要
脳梁膨大後部皮質は海馬から大脳皮質へ転送される記憶の長期保存に関わる脳領域として注目を集めているが、大脳皮質の長期記憶回路形成については不明な点が多く残されてきた。本研究では脳梁膨大後部皮質の領域特異的な神経細胞樹状突起形態に着目し、retrosplenial granular cortex (RSG) 神経細胞にみられる樹状突起バンドリング構造の詳細について解析を行った。子宮内エレクトロポレーションにより細胞を標識して解析した結果、この構造は神経回路成熟の臨界期に先立って形成されることが明らかとなった。さらにsingle cell RNA-seqデータの解析から、樹状突起極性制御に関与する候補遺伝子を同定し、バンドリング形成期にRSG第2/3層で特異的に発現することが見出された。今後はこれら遺伝子の発現阻害実験により、脳梁膨大後部皮質における特徴的回路構造の形成機構を明らかにする。