表題番号:2025C-674
日付:2026/02/21
研究課題小規模若者支援団体による居場所づくりの実践的意義と展望
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 文学学術院 文化構想学部 | 教授 | 阿比留 久美 |
- 研究成果概要
2003年の「若者自立・挑戦プラン」以降、比較的大規模な予算規模のもと若者自立支援施策が実施され、研究蓄積が積まれてきている。一方、小規模若者支援団体は、若者が抱えるさまざまなニーズに応じた事業を実施し、地域で一定の影響力をもった活動を実施してきたにもかかわらず、研究蓄積は浅く、実践の実態や成果についての検証が十分になされていない。そのため、フィールドワーク・インタビューによる小規模若者支援団体の居場所づくりの内容と展開プロセスを調査した。また、実践者同士が小人数で語り合う機会をつくり、実践現場における課題やそれに対応するための実践知についても共有作業をおこなった。
その結果、小規模若者支援団体の活動が小規模であるがために融通の利いた柔軟な活動が可能であり、それゆえにニッチでオリジナリティの高い活動が実施されている一方で、財政的基盤の弱さや運営者の少なさゆえに困難に直面しており、団体間で実践知・意義・課題の両面において一定の共通性が存在していることがあきらかになった。
小規模若者支援団体の実践知・意義・課題の可視化と共有化は、若者支援全体の発展のためにも重要な意義があると考え、現在、小規模若者支援団体の実践知・意義・課題を発信するために、2026年度中の出版を目指し作業を進めている。