表題番号:2025C-670
日付:2026/02/03
研究課題スウェーデン企業の職務設計から導出する障害者の労働生産性向上に関する研究
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 政治経済学術院 大学院政治学研究科 | 教授 | 福島 淑彦 |
- 研究成果概要
本研究は、スウェーデン企業における職務設計(job design)の特徴に着目し、障害者の労働生産性がどのようなメカニズムによって高められているのかを理論的・制度的に明らかにすることを目的とした。とりわけ、職務の細分化、裁量の付与、工程設計の工夫といった企業内マネジメントが、能力発揮を可能にする点に注目した。
文献調査および公開資料の分析を通じて、スウェーデン企業では「人に仕事を合わせる」のではなく、「仕事を再設計する」ことで生産性向上を実現していることが確認された。具体的には、業務の標準化と同時に限定的な裁量を付与することで、ミスのリスクを抑えつつ、労働者の学習と熟練を促進する設計が採用されている。
本研究の成果は、障害者雇用を福祉的配慮の問題としてではなく、企業の生産性戦略の一環として位置づけ直す視点を提示する点にある。特に、日本の障害者雇用政策に対し、職務設計による包摂という新たな示唆を与えるものである。