表題番号:2025C-644
日付:2026/03/14
研究課題動学的環境下での望ましい環境政策の分析
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 高等研究所 | 講師 | 深澤 武志 |
- 研究成果概要
本研究課題の大きな目的は、動学的な環境下で望ましい環境政策を経済学的・実証的に分析するものである。ただ、動学的な実証分析に当たっては、動学需要推定等、パラメータ推定を行う必要があり、計算に数日かかることも稀でないような計算負荷の問題が分析を進めるうえで大きな課題となっていた。計算時間が大きくかかるような分析というのは、モデルの設定を少し変えて結果の妥当性を確認する作業もしづらくなることを意味するほか、分析の再現性の観点からも望ましくない。そこで、今年度は特に、そういった課題の克服のための手法的な分析に注力した。そして、これまでの経済学分野の研究も踏まえつつ、計算時間を数倍短縮しうる新しいSLC(Sequential Linearly Constrained)アルゴリズムを開発し、統計・数値計算的な知見も踏まえて理論的な特性等の分析を行った。このアルゴリズムの活用により、動学需要推定に要する計算時間を大幅に短縮することができるところで、国際学会Dynamic Structural Econometrics (DSE) Conferenceや国内学会等で報告を行った。このアルゴリズムについては、かなり汎用的であり、動学需要推定以外の分析(動学ゲーム推定など)への活用も期待できる。また、実際のデータでも良好なパフォーマンスを確認できている。今後、今年度得られた手法・知見を活用して、省エネ政策・耐久性に関する分析を効率的に進めていく予定である。