表題番号:2025C-583 日付:2026/03/29
研究課題識別後の肯定的フィードバック効果が目撃者の行動に及ぼす影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 助教 福島 由衣
(連携研究者) Bates College, the United States Professor Amy Bradfield Douglass
研究成果概要
目撃者が写真帳から犯人識別を行った直後,判断の正確性を示唆するフィードバックを返すと,フィードバックを与えられなかった目撃者に比べて,目撃した出来事に関する記憶評価が上昇することがある(例えば,「いいですね,犯人を選びましたね!」Wells & Bradfield, 1998)。この現象は識別後フィードバック効果と呼ばれ,判断の正確性とは無関係に生じる。本研究では,フィードバックによって記憶評価が上昇した実験参加者が,同じ出来事を目撃した共同目撃者の供述に影響を与えるか検討した。その結果、これまでの研究と同様に、参加者個人の確信度などはフィードバックを与えられた参加者の方が与えられなかった参加者よりも高かった。しかし、フィードバックを与えられた条件の参加者と会話した参加者の方が、フィードバックを与えられなかった参加者と会話した参加者の方が、相手からの影響をより大きく受けるということはなかった。本研究の結果は国際学会でのシンポジウムで報告し、論文化を目指している。