表題番号:2025C-581 日付:2026/04/02
研究課題実際の記憶と虚記憶における瞳孔径と眼球運動の違い
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 講師 川崎 弥生
(連携研究者) 帝京大学 准教授 實吉綾子
(連携研究者) University of Nottingham Malaysia Professor Steve M. J . Janssen
(連携研究者) University of Oslo Professor Bruno Laeng
研究成果概要
 人生についての記憶である自伝的記憶の研究から,直接想起された記憶は生成的に想起された記憶よりも早く想起され,その際に瞳孔が小さくなることが示されている(Janssen, et al., 2021)。また記憶を検索するときには計算課題をする時よりもサッカードが多くなることも分かっている(El Haj et al., 2014)。
 本研究の目的は,自伝的記憶だけでなく単語の記憶を用いて,実際の記憶と虚記憶における瞳孔径および眼球運動に与える影響を検討することであった。自伝的記憶と単語の記憶を用いることで、日常生活における記憶と実験室的記憶の両方を検討できる。そのため,記憶の処理プロセスの統合的なメカニズム解明に寄与することが期待される。
  自伝的記憶については,「時計」といったような手がかり語に対して過去の記憶を思い出す条件と、手がかり語に対して実際には起こらなかったことを想像する条件を設けた。 単語の記憶については「将来・夢・大きい」といった15単語からなる単語リストの記憶を実際の記憶,そのリストから連想され実際には提示されないが誤って思い出されるルアー語(希望)の記憶を虚記憶として定義することが可能である。
 材料の選定や,予備実験等で,実験の準備に時間がかかり、本実験はこれから実施する予定である。データが取得され次第、国際学会で研究発表し,英語論文として国際誌に投稿予定である。