表題番号:2025C-562 日付:2026/04/06
研究課題福祉・経済・地域社会をつなぐ移動販売の統合的活用モデルの検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 人間科学部 教授 扇原 淳
研究成果概要

【背景・目的】
買い物弱者の増加に伴い、低栄養や医療・介護費の増大が課題となっている。国は対応策として移動販売を推進しており、本研究では長瀞町の移動販売車に着目し、その役割と機能を利用者視点から明らかにすることを目的とした。

【方法】
2025年に参与観察と利用者への無記名質問紙調査を実施した。調査項目は利用頻度、評価、見守り・交流、生活満足度、地域愛着等である。分析にはSPSSおよびKH Coderを用いた。

【結果】
利用頻度は運行継続意向、見守り・交流、生活満足度、地域愛着と有意に関連した。自由記述では「販売」「利用」「楽しい」「自分」が中心語として抽出された。

【考察・結論】
移動販売事業は買い物支援に加え、見守りや交流、閉じこもり予防など多面的機能を有する。さらに健康相談やコミュニティ形成機能も確認され、「移動型保健室」としての役割が示唆された。事業継続には行政連携と人材育成支援が必要であり、今後は効果検証と質的研究の深化が求められる。