表題番号:2025C-547 日付:2026/04/02
研究課題グリーンサプライチェーンの構築と運用管理に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 社会科学部 教授 中島 健一
研究成果概要
 多くの企業活動においては,調達-生産-配送-販売といった一連のサプライチェーンマネジメント(SCM: Supply Chain Management)が構築され,その最適運用法が今日のグローバル化する経済活動や社会において重要なテーマとなっている.従来の企業活動においては,経済性・生産性・即時性といった観点でのマネジメントシステムにおける評価が中心的役割を担ってきた.一方,近年では国際的な調達・生産・販売を含めたサプライチェーンの構築が行われてきており,さらに国際標準規格であるISOの追補版にみられるように,組織の活動においては気候変動への対策が全世界的な課題となっている.したがって,これまでの経済的評価尺度に加えて気候変動への対応を考慮した環境側面での評価尺度も考慮することが求められており,持続可能社会を実現するためのグリーンサプライチェーンの構築が期待されている.
 このような研究背景のもと,本研究では総合的品質管理(TQM: Total Quality Management)や生産管理(Production Management)といった管理技術(MT: Management Technology)と,情報技術(IT: Information Technology) を活用したサプライチェーンマネジメントモデルを対象に,気候変動や環境への影響をシステムの評価項目として考慮したグリーンサプライチェーンマネジメントの構築と運用管理についての検討を行った.ここでは,サプライチェーン上における各企業・業務プロセスや資源管理と,気候変動への影響との関係性について調査・分析を行い,問題が発生する前に事前に対策を講じる「先手管理手法」を基礎とするシステムマネジメントアプローチにより,サプライチェーン及び各プロセスにおける質保証についての議論を行った.さらに,新たなグリーンサプライチェーンモデルの妥当性とその効率的な運用管理方策についての考察を行った.