表題番号:2025C-463 日付:2025/06/09
研究課題タイムアクシスデザインによる総合的設計論の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 創造理工学部 教授 宮下 朋之
研究成果概要

製品設計においては、適正な費用により製品品質と寿命を満たす設計が必要である。製品寿命は性能面や機能面からの需要の他に意匠面の寿命が存在する。製品リリース時の市場ニーズに合わせて意匠を考案することが通常であるが、例えば5年後を見据えて意匠面を考案することも必要である。このように製品リリースから廃棄まで継続するような設計要求の充足する方法論が必要である。

本研究ではタイムアクシスデザインと称して、設計技法に時間軸を導入した方法を提案する。定量指標により設計を実施するために、可能な範囲で性能や品質を含めた設計指標を定量化する。軽量化、運動・動作性能、形状は時間に依存する度合いは低く、品質や感性指標(光沢や表面粗さ)は時間に依存する度合いが高いものと考えられる。

このような指標を最適設計問題や満足化設計問題として定式化して、いくつかの設計問題に適用した。