表題番号:2025C-461
日付:2026/03/24
研究課題鋼桁の対傾構のガセットへのステンレス鋼の適用に関する基礎的研究
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 理工学術院 創造理工学部 | 教授 | 小野 潔 |
- 研究成果概要
- 鋼橋の損傷の一つとして腐食がある.鋼部材が腐食すると設計で期待した耐荷力を発揮できない危険性がある.新潟県中越沖地震では,大きな地震力の他,腐食が原因と考えられる鋼橋の損傷が発生している.具体的には橋梁のジョイント部の路面に段差が生じる被害が生じたが.この被害の原因として,桁端部の腐食により耐荷力が不足した状態で大きな地震力が作用したことが指摘されている.このように,地震時に鋼橋が損傷すると,車両の通行を妨げ,社会活動に大きな悪影響を与えてしまう.よって,鋼橋の地震対策の観点からも腐食対策は非常に重要である.鋼桁の腐食対策として,耐腐食性能の高いステンレス鋼を適用することが考えられる.しかしながら,スレンレス鋼は,従来,鋼橋に用いられてきた鋼材と機械的性質が異なるため,ステンレス鋼を鋼橋に適用するには,ステンレス鋼を用いた部材の弾塑性挙動を把握する必要がある.本研究では,鋼桁を構成する部材のうち,腐食損傷事例が報告され,鋼上部構造の耐震性に対して影響を与えることが考えられる桁端部の対傾構のガセットにステンレス鋼を適用するための検討を行った.具体的には,鋼上部構造全体または対傾構全体をモデル化し,ガセットに従来鋼,ステンレス鋼の機械的性質を反映させて解析を実施して,ガセットにステンレス鋼を適用した場合の影響について検討を行った.その結果,ガセットにステンレス鋼を使用した場場合と従来鋼を用いた場合とで,上部構造全体および対傾構としての挙動,対傾構の損傷状況に大きな差が見られないことが判明した