表題番号:2025C-414 日付:2026/03/31
研究課題汎用なグラフ構造を対象とする差分グラフ型概念の探求
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 基幹理工学部 講師 山本 直輝
(連携研究者) 理工学術院 基幹理工学部 教授 上田和紀
研究成果概要
本研究は、形式文法に基づいて複雑なグラフ構造を抽象化することにより、グラフ構造を扱う大規模なプログラムに関するプログラマの理解を助け、またプログラムの実行および安全性検証の効率化を図るものである。なお本研究は、グラフ書換え言語LMNtalの形式文法に基づいた型検査手法LMNtal ShapeTypeに関する研究に端を発する。
加えて、従来のLMNtal ShapeTypeでは、リスト型とその差分である差分リスト型とを独立に定義する必要があり、「差分リストにリストを繋いだものはリストである」といった一見自明な性質を示すのが困難であったが、今回のLMNtalGGに基づく差分グラフ型では、差分リスト型を既存のリスト型に基づいてその差分として定義することで、この問題を回避している。
2025年度は、差分グラフ型概念をもとにした線形含意型を、ハイパーグラフ書換えと関数型プログラミングの考え方を統合した新たなプログラミング言語であるλGTへ導入し、その成果を情報処理学会PRO研究会で発表した[1]。また、同発表をさらに発展させた論文[2]は、英語論文誌JIPへの採録が決定している。