表題番号:2025C-407 日付:2026/01/13
研究課題公開会社による複数議決権株式を用いた会社支配の確保と濫用防止に向けた法的規律
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 商学部 教授 中村 信男
研究成果概要
  本研究は、スタートアップ企業やハイテクベンチャー企業において経営の持続的発展にとり必要な創業者等の特定の株主/経営者が株式公開後に保有株式数では少数派となりながら株主総会での議決権数において引き続き多数派の地位を維持することを可能にする複数議決権株式と普通株式の組合せスキームを対象とし、先行立法例を参考に、この種のスキームを会社法・資本市場法との関係で許容しつつ、そのことに伴い発生するおそれがある既存経営者の居座りリスク等の付随リスクの軽減・予防措置も併せ講じる制度枠組みの在り方を探ることを目的とするものであった。本研究の成果としては、2025年5月14日に助成対象者が、亜細亜大学法学部の小倉健裕准教授を報告者としParis-Pantheon-Assas大学のCaroline Coupet教授をコメンテータとする産業経営研究所主催講演会「複数議決権株式:日仏比較法の観点から」を実施し、先行立法国のフランス法制からの示唆を得た。
  また、本研究課題に関連する論文として、「法人が保険契約者・保険金受取人である場合の法人役員による被保険者故殺―事実上の取締役による被保険者故殺の取扱い―」を『生命保険論集 生命保険文化センター設立50周年記念特別号(Ⅰ)』(2025年12t月)33‐66頁に掲載した。