表題番号:2025C-401
日付:2026/03/06
研究課題スキル・マトリックスから見る役員と企業行動
| 研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
|---|---|---|---|
| (代表者) | 商学学術院 商学部 | 助手 | 焦 雅 |
- 研究成果概要
本研究は、スキル・マトリックスという開示情報を用い、トップ・マネジメント・チーム(TMT)のメンバーの特性に着目し、役員に対するステークホルダーの評価および企業のリスクテイク行動に与える影響を検討するものである。スキル・マトリックスとは、基本的に役員の氏名と保有スキルを両軸とし、TMTメンバーの専門性をカテゴリ化し、その能力を構造的に可視化するマトリックスである。TMTメンバーの専門性を学歴や職歴から間接的に把握する従来のアプローチとは異なり、スキル・マトリックスは、役員選任プロセスにおいてステークホルダーが直接読み取ることのできるテーブル形式で示される点に特徴がある。このような特徴を踏まえ、本研究では日本の上場企業が開示するスキル情報を活用し、TMTメンバーの専門性が個人レベルおよび企業レベルの成果に与える影響を分析した。その結果、女性役員候補者においてはスキル類似性が評価結果におけるジェンダー・ギャップを調整すること、また、外部CEOの選任とM&A実施との関係は、CEOとTMTメンバーとのスキル類似性によって調整されることを明らかにした。